大阪 堺市北区 内科 佐々木内科クリニック 呼吸器内科
気管支喘息は、気管支のアレルギーによる炎症によって起こり、 空気の通り道である気道が狭くなることによって“ゼーゼー、ヒューヒュー”と鳴ったり、 息が苦しくなったり、咳等の症状を繰り返し起こす病気です。
ゼーゼー、ヒューヒューといったり(喘鳴ぜいめい)、咳・たんが出たりして息苦しくなること(呼吸困難)が主な症状です。
喘息の原因は不明ですが、生活環境やアレルギー体質にくわえて様々な要因により発症すると考えられています。
“喘息症状や喘息発作が起こらず、十分な睡眠がとれ、喘息死の回避、また健常人と変わらない日常生活が送れ、正常に近い呼吸機能を保つ”これが治療目標です。喘息は慢性の疾患でなかなか完治しにくい病気ですが、適切な治療をすれば大部分の喘息はコントロールできるようになってきました。
当院では、このように治療して喘息をコントロールすることにより、日常生活を支障なく送れることを目標にしています。
(1) 臨床症状 … | 問診を含めこれまでの状況を詳しくお聞きします。 |
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(2) 血液検査 … | lgE値―高ければアレルギー体質が考えられます。 特異的lgE抗体検査―原因となるアレルゲンの推定、好酸球の値 (当院では患者様の症状にあわせて、13種類までのアレルゲンを特定する検査をおこなっております。) |
(3) 肺機能検査(スパイロメーター) … | |
肺活量や1秒間に吐くことができる、排気量(1秒量)などを検査する方法です。 | |
(4) レントゲン検査 | |
(5) 喘息コントロールテスト(アクト) |
この喘息コントロールテストは、喘息でお悩みの12才以上の方が自分自身の喘息の状態を点数で知るために 立ちます。 (グラクソ・スミスクライン(株)喘息コントロールテストより引用)
気道の炎症を抑える薬 | |
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吸入ステロイド薬 | 気道の炎症をおさえる喘息の中心となる薬です。 |
抗ロイコトリエン薬 | 気道炎症の原因物質といわれるロイコトリエンを抑えて症状を出ないようにする薬 |
気道を広げる薬 | |
B2(ベータ・ツー) 刺激薬 (長時間型) キサンチン製剤 |
気管支を広げることで呼吸を楽にします |
吸入B2刺激薬 (短時間型) |
気道をすぐに広げ発作をおさめます。 (使用頻度が多くなる場合受診して下さい。) |
その他 (短期的な内服) |
ステロイド薬の点滴、キサンチン製剤の内服等 症状、状態により変わります。 |
喘息の薬は症状が収まっても長期間の治療が必要となりますので、 自分の判断で勝手に服用や吸入をやめずに医師の指示に従って服用や吸入をしましょう。 |
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COPDとは喫煙を主な原因とする、肺の生活習慣病です。
長い間、たばこを吸うことによって、肺が炎症を起こし、気管支が狭くなり、呼吸器の機能が低下します。
病気が進めば肺気腫や慢性気管支炎になりますが、それらをまとめてCOPDと言っています。
空気の通り道である気道が狭くなり、呼吸がしにくくなる。
せき・たんの症状が長く続く。
気管支の先にぶどうの房のような肺胞があり、炎症が進むと肺胞が壊れ、呼吸が苦しくなる。
COPDは、はじめは自覚症状があまりないので、 ”年のせい”にしたり、”風邪が長びいている”と 思っているうちに、病気が進行してしまうことが あります。気付いた時には、かなり重症となり、 日常生活に支障をきたしてしまうようなことも少 なくありません。
では、どのような症状があれば、 気をつけなければならないのかチェックしてみましょう。
現在、COPDを完全に治す治療はありませんが、早期発見、早期治療により、病気の進行をとめ症状を和らげ、生活の質を向上することができます。
心あたりのある方は、お気軽に当院にご相談ください。
グラクソ・スミスクライン 株式会社 「それってCOPD?」より
挿絵・文 引用 COPDに関する情報サイト http://copd-gooddays.jp